地域猫活動について

地域猫についてご存じでしょうか。野良猫のことではありません。地域猫とは、特定の飼い主がおらず、その地域に住む人達が共同で世話をしている猫のことを言います。この地域の活動のことは「地域猫活動」と呼ばれ、野良猫を環境問題として捉え、人が暮らしやすい町づくりという”公共の利益”を目ざす活動であります。このことは、野良猫を減らし、人と猫が共生できる町をつくることです。

野良猫の問題はあちらこちらで発生し、そこの住民にとっては大変大きな問題になることがあります。猫の鳴き声、糞尿汚染、建物等の破損などの環境問題を起こしています。時々市町や保健所に、猫の捕獲依頼がありますが、現在、行政機関では動物愛護や飼い主の関係から、猫の捕獲や引き取りを極力行っていません。野良猫対策として、猫の好き嫌い関係なく、野良猫の数を減らすことがこの問題の解決策と言われています。そのため、地域の中で、猫に愛情をかけたい人が集まって地域として飼うことにより数を減らしていく「地域猫活動」が推奨されています。具体的には、①去勢・不妊手術を行う ②定期的に餌を与える ③糞尿の始末をする(糞尿場所を作るなど) などを行うことになります。ただし、この方法でも猫の数を急激に減らすことはできません。半減するのに4年半かかると言われています。去勢・不妊手術については、県内の市町が助成しています。地域の獣医師会も協力しています。去勢・不妊手術した猫は、耳をV字カットしさくら猫とも呼ばれています。活動としては、息の長いものになりますが、実際に成功している地域もあります。活動には、地域住民の理解と協力が不可欠であります。野良猫が住みつく原因は、むやみに餌を与えることです。地域の問題になる前に注意しましょう。

*野良猫を去勢・不妊手術し、戻すすることを、次の頭文字を取ってTNRと呼びます。T:Trap(捕獲) N:Neuter(去勢・不妊手術) R:Return(元に戻す)

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