生ごみ減量化とキエーロの実証

島田市ではごみの減量やごみの処理経費の抑制に取り組んでいます。島田市の家庭から出されるごみは年間24,509トンでここ5年間ほぼ横ばいに推移しています。1人当たり1年間では約250Kgが排出され、この量は全国平均の1.3倍と多く、掛川市の1.5倍にもなります。このうち22%が生ごみで水分が7割を占めています。ごみの年間処理経費は年々増加し、昨年度は約15億円にもなり、島田市にとってごみの減量化は最重要課題であります。化石燃料の高騰やゼロカーボン社会の中、資源ごみの分別や生ごみの減量により、ごみ排出量の削減に取り組むことは重要と考えます。生ごみの水切りが減量化につながりますが、家庭内での生ごみの処理も重要な手段であります。生ごみ処理容器「キエーロ」は、黒土を利用したコンポストで、庭がなくても設置可能であります。この方法は、神奈川県葉山町のご夫婦が発案し、その後じわじわと全国の自治体に普及が進んでいます。大きな容器(木箱がベスト)に黒土を入れ、この土に含まれるバクテリアの力で、生ごみを消化・分解してしまう方法です。市では以前から推奨してきましたが、今年度改めて普及に努めています。我が家では以前コンポストを利用していましたが、現在では生ごみは、燃えるごみとして出していました。今回、市の1/2補助を受けてキエーロ容器を購入し、実証することとしました。木箱の大きさは、(幅90cm×奥行45cm×高さ85cm)で、購入した黒土を8割程度入れ、日当たりの良い場所に置きました。キエーロ容器の購入補助や無料貸し出しについては、広報紙8月号を参照してください。10月末現在、キエーロは順調に働いています。

量販店で購入した黒土
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