今年のNKH大河ドラマは「鎌倉殿の13人」で北条義時が主役で、毎週楽しみに観ていました。源平合戦といえば、源義経、平清盛、源頼朝が今まで主役でありましたが、今回は北条氏を主役に、そして今まで多くを語られなかった北条義時にスポットライトを当てていました。北条と言えば、元寇の役の北条時宗が有名で、子どものころ歴史の主人公として読んだ記憶はありましたが、今回、初めて北条義時の存在を知りました。
島田市にとって頼朝と言えば、千葉山の頼朝杉が有名でありました(頼朝が戦勝祈願に植えたとされる)。遠足行った千葉山で、頼朝杉を皆で手をつなぎ、何人で繋がるかを試したことは多くの方の記憶にあると思います。残念ながら平成24年9月2日にこの頼朝杉は倒木してしまいました。千葉山の智満寺では、この「頼朝杉」から「弥勒菩薩像」を製作し現在、智満時の本堂に安置されてています。この仏像は、仏師の江里康慧氏が手掛けています。この度、仏像製作で残った杉材を用いて、同仏師が「源頼朝公像」を製作し10月25日に完成しました。頼朝公のお顔については、現存する「新護寺の肖像画」、「甲斐の善光寺の木造像」、「国立博物館の木造像」を参考に「新護寺の肖像画」を意識して製作したとのことです。「厨子」は江里朋子氏の施したきり金により綺麗に細工されています。今後、頼朝公像は鎌倉の鶴岡八幡宮に奉納されますが、12月22日から24日の3日間、里帰りとして島田市博物館で一般公開されました。多くの市民の皆様が見学に訪れられました。