島田市:厚生常任委員会行政視察~重層的支援体制整備事業の取組みについて(遠野市)~

10月17日、議会厚生教育常任委員会のメンバーとして、岩手県遠野市を訪問し、重層的支援体制整備事業の取組みについて調査研究を行ってきました。メンバーは、常任委員7名、関係部長2名、事務局1名の合計10名であります。遠野市は岩手県の中央部太平洋側に位置し、人口2.5万人で高齢化率が41.5%と高い中山間の街であります。今回のテーマである重層的支援体制整備事業は、ひきこもり、生活困窮などの複雑・複合化した社会課題を多くの関係機関が連携して包括的に取り組んでいくための事業であります。当該事業については、全国的にはすでに多くの自治体が取り組んでいますが、本市ではまだ取組みに至っていません。特に、最近ではひきこもり、孤立、生活困窮、虐待などが社会的な問題となっています。本市ではそれぞれに対して相談窓口を設け相談・支援に対応しているが、それぞれの課題が複雑化している中では、個別的な対応には限界がみられています。寄り添った支援には各関係機関が連携した包括的な対応、さらに地域での連携が求められています。調査した遠野市では、各地域の地区センターごとに「丸ごと相談員」を設置し、この相談員が困りごと等の相談や支援を個別に寄り添った対応が行われています。伴走的支援を行なえる体制がすでに構築されています。遠野市の取組みについては、今後の当市の取組みに大変参考になるものと思われました。

重層的支援の中心となる「健康福祉の里」
よかったらシェアしてね!
目次