1月31日から2月5日の5日間、プライベイトでインド旅行に行ってきました。最近、経済でも政治でもインドのことがニュースになることが多いので、一度訪れてみたいと思っていました。今回、5日間の日程が取れたので、旅行会社ツアーを利用して観光としてインドを観てきました。今回訪れた都市は、デリー、ジャイプール、アグラの3都市です。これら都市にはムガール帝国時代の遺産が多く、世界的にも有名な世界遺産を巡ってきました。ムガール帝国は、アグラを首都とし17~18世紀にかけてイスラム教徒が北インド一帯を治めた国です。その後、インドはイギリスによって植民地化された歴史があります。ほとんどの世界遺産はムガール帝国時代のもので、もっとも有名な建物が、アグラにある「タージン・マハル」です。第5代王が亡くなった妻のために建てた廟で大理石で作られています。
インドは現在人口が14億人で、中国を抜いて世界第一位です。人口の60%が40歳未満の若い層で占めている若い国ですが、今は子どもの数が1夫婦2人程度で、人口の急増は止まっています。デリーやアグラ等の大都市の街中にも、牛や野良犬がのんびり生活しており、牛がごみを漁っていることもあります。旧市街地はごみだらけで、けっして衛生的な街とは言えません。貧富の差が大きいこと、カースト制度の身分格差が今もあることは、この国の大きな課題と思われます。カースト制度により、結婚や職業選択の自由が許されていません。ただ、近代に生まれた職業・仕事は、このカースト制度の縛りを受けないため、インドでIT産業が発展したのはこのためと言われています。エリアこそ違いますが、高層マンションとスラム街が共存するのが今のインドであります。しかしながら、経済成長は目覚ましく、2027年にはGDPで世界第三位を目指しており、また、軍事力も大きく、陸軍の兵力は世界第二位とも言われています。今後のインドは大国として、世界での発言力を増してくるのではないかと思われます。ロシアの暴走を止めるのはインドかもしれないと。


